SEOを考慮した内部リンクを貼るためにはタイトルが命

2017-11-07

「内部リンク施策」というのは、SEOをやっていれば必ず耳にする言葉です。しかし、これが結構わかりにくい。

「外部リンク施策」というのは非常にわかりやすいかと思います。ブラックハット的手法なのでお勧めはしませんが、他のサイトからリンクを貼ることを指します。今回詳細は説明しませんが、なんとなくイメージがつくでしょう。

「内部リンク施策」だとどうでしょうか?サイト内のページからリンクを貼る?では複数のページでそれぞれ順位を上げたい時は?同一ジャンルのページが複数あって、狙っているキーワードが異なる場合は?

ここで、その先が分かっている方は戻るボタンを押すか、別の記事でも暇つぶしに読んでいってください。今回の記事は、今の質問に答えられない人向けの、初心者向け記事です。

キーワードは1記事1セット

「キーワードを意識してタイトルを付ける」という話をすると、大抵の人は嫌がります。

それも当然でしょう。楽しいタイトル、読みたくなるようなタイトル、中身が伝わってくるタイトル、そういったものの方が、文章としての価値は高いし、考えるのも楽しいからです。しかし、SEOを考慮するのであれば、そこには一定の折り合いをつける必要があります。

SEOというのは楽しい行為でも、清らかな行為でもありません。Googleのいかれた検索ロジックと戦い、有象無象のスパマー達に競り勝つためのテクニックです。この記事に辿り着いている時点で、既にピュアな心は失っているはずです。

ということで、内部リンク構築のために、キーワードは1記事1セットを意識してタイトルを決めましょう。

1セットというのは、1単語ではなく、複数単語を1セットと考えるということです。

例)1セット目:ラーメン 味噌 2セット目:ラーメン 塩

内部リンク=タイトル選定

キーワードを1記事1セットにしたのには理由があります。記事単体での検索順位向上に役立つというのもありますが、今回の趣旨では、初心者であっても内部リンクの構築がしやすいという観点からです。

内部リンクの構築とは、一般的に「重要なページに多くリンクを貼る」というものです。しかし、「全てのページが最重要!」と馬鹿が作ったタスク表みたいなことをやってしまうと、Googleから見ても重要度の判定が出来なくなってしまいます。優先度すべてにAとつけた結果、本当に重要な機能の実装が遅れてトラブルになるという、よくあるやつに似ています。

ということで、出来るだけ関連度の高いつながりのある記事から、同カテゴリで重要と考えるページに対して、多く内部リンクを貼ることになります。ここで、キーワードを1記事1セットにした効果が発揮されます。

同じラーメンを題材にした記事Aと記事B。記事Aは「ラーメン 味噌」に言及した重要記事、記事Bは「ラーメン 塩」に言及した重要記事。同カテゴリに属する記事ですが、この場合、どちらが重要かを決めて、内部リンクを一方通行にする必要があるのでしょうか。

その必要はありません。キーワードが異なる以上、Aの記事からBの記事に内部リンクを貼ったとしても、それは「ラーメン 塩」に対する言及であればBの方をおすすめする、という意味になるためです。もちろん、リンク文字列には「ラーメン 塩」を入れてください。ここで「ラーメン 味噌」とか入れてしまうと台無しです。

「キーワードは1記事1セット」が守られていれば、同カテゴリでの内部相互リンクの際も、優先度の渡し合いにはならず「このキーワードならこの記事」という情報を正しく伝えやすくなるということです。

とは言っても、そこまで意味があるものでもない

SEOを仕事にする人は、内部リンクが、共起語が、metaタグが、hタグが、文章量が、など色々言いますが、実際はそんな単純なものではありません。

SEOをメインとする会社に在籍していたこともありますが、要するに「上がるサイトと上がらないサイトがあって、色々やった結果、上がったサイトではその辺を理由にする」というだけです。何をやっても微動だにしないサイトもあれば、なぜか順位が下がり続けていくサイトもあります。もちろん、一定程度の効果が出るからこそ、そういった会社が存続できているわけですが、年々その難易度は上がり続けています。

Googleの今の検索ロジックは、数百のアルゴリズムと独自AIの判断の掛け合わせです。個人がついていけるようなレベルではありません。内部リンクをいじったところで、順位が上がるか下がるかそのままか、それが神(Google)に届くかどうかは不明です。

もしある程度サイトが出来上がってしまっているのであれば、労力の割に無駄手間になってしまう可能性も高いです。色々やったけど万策尽きたとか、もう更新する気が無いサイトを出来るだけ維持したいとか、そういう状況になるまで、無理してやる施策ではないというのが、個人的な意見です。